一杯のコーヒーをドリップしながら

〜コーヒーの飲み比べ、はじめました〜

コーヒーのご当地性は本当にあるのか?~UCC「旅カフェ ご当地 珈琲めぐり」

 

 こんにちは。珈琲大好きblack_coffeeです。

以前、『名古屋の喫茶店 完全版』という本を読んでいたら、

名古屋のコーヒーは「苦みが濃厚!」と書いてありました。

コーヒーの味って、じつは地方によって違うの?と気付かされた瞬間です。

「じゃあ、いろんな地方のコーヒーを飲んでみたいな」と思っていたところ、

いいものが見つかりました。

それがこちら。↓

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UCCの「旅カフェ ご当地 珈琲めぐり」。

 東京、金沢、名古屋、神戸、札幌、仙台、博多、広島と全部で八つの都市の味が楽しめるドリップバッグです。最初の4都市は1袋、後の4都市は2袋ずつ入っています。豆の量は、仙台だけ7gと少なめですが、あとは全部標準的な8gです。

 早速、飲んでみましょう!うん、確かに全部、味が違いますね。ちなみに仙台は、オーソドックスな(?)「ブラジル、コロンビア」、札幌・名古屋・金沢も「ブラジル、コロンビア+その他」、東京は「エチオピア、グァテマラ」、神戸は「グァテマラ、エル・サルバドル」、広島は「エル・サルバドル、ブラジル」、博多は「ブラジル、ベトナム」のブレンドになっています。それぞれの味については、パッケージ裏のチャート通りという感じ。↓

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個人的に飲みやすかったのは、右上の名古屋、札幌、仙台ラインで、変わった味だなぁと思ったのは、広島のコーヒーです。

 

 ところで、全部の味が違うことはわかったのですが、この味、本当にご当地の味が再現されているのでしょうか?自分が暮している東京の味の再現から考えるなら、YES!といえそうです。東京のコーヒー、とくにこだわりのあるコーヒー屋さんの味って、こんな感じが多いんです。わかりやすくいうと、軽やかでフルーティー。先ほど書いたように、わたしは右上の味が好みなので、東京のこだわりコーヒー店のコーヒーを飲むと「ん?これがおいしい?うん、たしかに飲み口は悪くないけど…」と戸惑うことがよくあったのですが、自分が地方出身者なので、そもそもおいしい!と感じるコーヒーの味が、東京とは違うのだなと改めて思いました。

 さて、はじめにご紹介した本に「名古屋のコーヒーは苦みが濃厚!」と書いてあったとお話しましたが、このシリーズでも、名古屋の味は確かに濃厚でした。チャートをみると味の濃さでは、仙台や札幌の方が強そうですが、苦みという面では名古屋が一番濃厚でした。というか、苦み以外はあまりないような?これは、以前ご紹介した名古屋のペギー珈琲店ブレンドとも共通していそうです。ペギー珈琲店の記事については、こちら。

やはり、このシリーズ、ご当地性をよく再現しているのかもしれません。前出の『名古屋の喫茶店 完全版』では、名古屋のコーヒーの苦みが濃厚なのは、味噌カツ味噌煮込みうどんといった名古屋めしに合うには、これくらいの濃度が必要だったからと書いてありました。名古屋のコーヒーの味に割と近かった札幌にも、味噌ラーメンがあるよな…と気付きます。土地土地のコーヒーの味は、無意識のうちに、地元の名物やB級グルメに合わせた味になっているのかもしれません。不思議な味と感じた広島のコーヒーも、広島風お好み焼に合わせたら、おいしいのかもしれません。わかりませんけど。近いうちに試してみたいと思います。

 

 今回、このシリーズを飲んでみて、自分が気に入ったコーヒーの味がした都市を旅先に選んでみたり、色んな地方の名物&コーヒーを味わう旅に出てみても楽しそうだと思いました。