一杯のコーヒーをドリップしながら

〜コーヒーの飲み比べ、はじめました〜

修道院のお菓子を食べてみた!

 

 こんにちは。珈琲大好きblack_coffeeです。

銀座にある9階建ての教文館をご存知ですか?

銀座通りに面した入口から入ると、

1、2階は一般書店になっているのですが、

(1階は雑誌のバックナンバーが充実しています。)

ここは実は プロテスタント系のキリスト教を基盤とする書店かつ出版社で、

NHKの朝ドラ『花子とアン』の主人公・村岡花子とも縁のある場所です。

 9階建ての建物は、レーモンドによる設計なので、

建築に興味がある方にも面白い場所かもしれません。

建物自体は、当時のままというわけではないようですが、

松屋通り側の入口から入ると、

アール・デコの意匠の内装が残っていて、

往時の姿が偲ばれます。

 一般書を扱う1、2階と違い、3階より上は、

キリスト教書や、キリスト教関連グッズのフロアになっていますが

クリスチャンでなくても誰でも入れます。

プロテスタント系による運営ですが、カトリック系の書籍も置いてあります。

 前置きが長くなりましたが、12月のクリスマスシーズンになったので、

ひさしぶりに教文館に足を運んでみました。

 

 

1、教文館修道院のお菓子を買ってみた

 

 教文館の4階のキリスト教関連グッズの売り場に向かうと、クリスマスが近いということもあって、所狭しとものが溢れていました。一昔前なら、海外のお土産としてしか手に入らなかったようなものが、「これでもか!」というぐらい並んでいます。不思議なもので、いざ簡単に手に入るとなると、昔あこがれた あれやこれやも全く欲しいとは思わなくなるのですね(笑)多すぎるキリスト教やクリスマスグッズに食傷気味になりかけたのですが、ふと修道院で作られたというお菓子が目に入ってきました。なんだか素朴な見た目。材料を見ても、シンプルなものが多い。食べてみたい。そこで、今回買ってみたのはこちら。↓

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クルミケーキ:(宗)シトー会 西宮の聖母修道院

②クッキー:宗教法人 天使の聖母トラピスチヌ修道院

どちらも、女子修道院のお菓子です。早速食べてみましょう。

 

 ①は、クルミケーキとはいえ、コーヒー味。原材料は「小麦粉、砂糖、卵、バター、クルミコーヒー、ベーキングパウダー」とシンプル。②は、本当にもう素朴なクッキーで、こちらの材料も「小麦粉、バター、粉糖」とめちゃくちゃシンプルです。お菓子作りが上手いという方や、家族の構成員が多いという方は、ご自分で作っちゃおうかなと思われるかもしれませんね。わたしは、シンプルで素朴な材料と、バターが使ってあるのがいいなと思いました。お菓子やパンは、味にコクが出るので、やはりマーガリンよりバターを使っているものの方が好きなのです。今ではマーガリンの方が健康にいいというわけではないようですし、我が家は料理でバターを使うこともほとんどなく、パン食も少ないので、こうしたお菓子を食べるときは、躊躇なくバターを使っているものを選びます。

 さて、本来はコーヒーのブログなので、今回のお菓子に合うコーヒーも見つけてみました。①のコーヒー味の効いたクルミケーキには、やなか珈琲店の「ミスティ・ハイランド」が、②の素朴なクッキーには、同じく やなか珈琲店の「クリスマスブレンド」が合いました。やなか珈琲店の「ミスティ・ハイランド」や「クリスマスブレンド」について、気になる方は以下の過去記事をご覧ください。

 

やなか珈琲店「ミスティ・ハイランド」

やなか珈琲店「クリスマス ブレンド


 

2、お菓子作りは祈りのひとつのかたち

 

 教文館で、修道院で作られたお菓子を見つけた後、近所の図書館で面白い本を見つけました。↓

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 『修道院のお菓子と手仕事』(大和書房)です。この本を読んで、マカロンカヌレといったお菓子が、もともと修道院と縁の深いものだったということを知って驚きました。また上で ご紹介したお菓子を作っている修道院の現場の様子なども知ることができました。多くの修道院で、添加物を使わず、材料にこだわっており、場所によっては、自分たちの畑でとれる素材を使って、お菓子作りをしているということを知りました。上述のクルミケーキを作っている西宮の聖母修道院のシスターの「お菓子作りも祈りのひとつのかたちなのです」という言葉が印象に残りました。

 日々の料理も「祈り」とまではいかなくても、もう少し丁寧に作ってもいいなと思いました。この思いがいつまで続き、はたまた実行できるかもわかりませんが、クリスマスの時期など、たまに背筋を伸ばしてみるのもいいかなと思いました。