複雑怪奇なコーヒーの品種をできるだけ単純化してみた
こんにちは。珈琲大好きblack_coffeeです。
一昔前、「ロブスタ種とちがって、アラビカ種はおいしいのだ。
おいしいコーヒーを飲みたいならアラビカ種だ。」的なことが
言われていたと思います。それで、なんだかわからないけど
アラビカ種を飲んでればいいのだなと思っていたのですが、
最近は、ブルボン種、ティピカ種のみならず、カトゥーラ種とか
ムンド・ノーボ種とか色々あって訳が分かりません。
それで、ここらでよくわからない品種について学んでみようと
またまた重い腰をあげて、色々ググってみたのですが、
サイトによって、言うことが微妙に違う!
複雑すぎて、訳がわからない!
そこで、とりあえず、
素人は、基本、これだけ押さえておけばいいんじゃない?
と思ったことを、できるだけ簡単にまとめてみました。
1、コーヒーの三大原種
まず、コーヒーには三大原種というものがあるそうです。それが、こちら。↓
①アラビカ種:繊細で耐病性がない、ストレート用(6〜7割)
②ロブスタ種(カネフォラ種):耐病性がある、インスタントや缶コーヒー、リキッドタイプ、ブレンド用。カフェインはアラビカ種の倍。苦い、渋い(3〜4割)
③リベリカ種:品種ではアラビカ種に劣り、耐病性でロブスタ種に劣る。平地栽培可(1〜2%)
アラビカ種はストレート用。ロブスタ種(カネフォラ種)はブレンド用、インスタント用という理解で良さそうですね。リベリカ種はほとんど生産されていなくて、今出回っているコーヒーのほとんどのものが、アラビカ種(6〜7割)かロブスタ種(3〜4割)になるようです。じゃあ、それ以外の品種って何なのさってことになりますよね。次に進みます。
2、よくわからない品種は、だいたいアラビカ種の仲間っていうことでOK!?
コーヒーの三大原種の一つであるアラビカ種には、アラビカ二大品種(原品種)というものがあるそうです。それがこちら。↓
②ブルボン種:レユニオン島(ブルボン種)から、ブラジルへ
つまり、ティピカ種もブルボン種もアラビカ種と考えていいようです。そして、それ以外のよくわからない品種はだいたいどれも、ティピカ種かブルボン種の仲間になるそう。つまり、アラビカ種の仲間。例えば、カトゥーラ種(カツーラ種)はブルボン種の突然変異、カティモール種は、カトゥーラ種(カツーラ種)+ティモール種(アラビカ種とロブスタ種の自然交配)、ムンド・ノーボ種はブルボン種+スマトラ種、カツアイ種はムンド・ノーボ種+カトゥーラ種(カツーラ種)といった具合。スマトラ種はロブスタ種という方もいれば、スマトラ種でもアチェで作られているのはアラビカ種だという方もいて、詳細はよくわからなかったのですが、インドネシアのコーヒーが一度さび病でやられた後、栽培されるようになったコーヒーはロブスタ種だったらしい。そしてアチェといえば、以前、こちらのブログでも、やなか珈琲店のアチェのコーヒーを紹介したことがあったのでした。↓
このときは、品種についてスルーしてしまったのですが、今回、改めてやなか珈琲店のHPをチェックしてみたら、このアチェのコーヒーは、「ティピカ、カティモールその他」と書いてありました。上と照らし合わせてみると、カティモールに少しロブスタ種も混ざっているとはいえ、基本、アラビカ種なのかな??と思います。でもまぁ、よくわからないスマトラ種が入ったムンド・ノーボ種も、ブルボン種との掛け合わせでできたものでなので、結局、アラビカ種の仲間扱いになるのかな?と思いました。そんなこんなで、よくわからない品種は、やっぱり、基本、アラビカ種の仲間っていうことでOKじゃない??と思ったのですが…。雑すぎるでしょうか。
蛇足ながら、インドネシアのコーヒーでもトアルコトラジャはアラビカ種です。トアルコトラジャについては、下記参照。↓
よく耳にするモカ、イルガチェフ、ブルーマウンテン、ハワイコナ、ゲイシャも、広くはアラビカ種になります。
まとめ
細かい品種の味その他についてまで踏み込めなかったのは、ちょっと心残りですが、飲んでみて、おいしいと思えれば、どんな品種でもいいんじゃない?とも思います。ただ「アラビカ種=ストレート用、繊細。ロブスタ種=ブレンド用、インスタント用。苦い、渋い。カフェイン多い」。「アラビカ種にはアラビカ二大品種というものがあって、それはティピカ種とブルボン種である。よくわからない品種は、だいたい多分このアラビカ二大品種に収斂される。」ぐらいは覚えておいても悪くないかなと思いました。
皆様の頭の中を整理する一助になっていれば幸いです。
(2019年11月30日 一部追記)